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2009/10/17

ラストトレイントゥウェンズレイデールのファーストインプレッション

 Warfrogの新作「Last train to wensleydale」のルールを読み終わったので、4人プレイを想定したソロプレイをしました。ファーストインプレッションです。

 前作のオートモービルは、諸般の事情で入手できなかったため、そこで取り入れられたシステムの応用なのかどうかは分かりませんが、ルール巻末のデザイナーズノートでは、スチールドライバーの次に「鉄道ゲーム」として考えられたもの、とありました。

 ウエンズレイデールというイギリスの片田舎を舞台にした鉄道ゲームです。各プレイヤー(最大4人)はそれぞれローカル鉄道会社の経営者という位置づけで、マップ上に鉄道網を作っていきます。

 ワレスのゲームの特徴である、商品キューブの輸送、資材キューブによる入札、といったシステムが取り入れられています。クニッツアはシステムだけでゲームにしてしまいますが、ワレスは、アレンジ力(ディベロップ力)に長けていると毎度の事ながら感心します。このゲームでも、今までに彼のゲームに出てきたようなシステムを幾つか組み合わせているのですが、最終的にそれらがうまいバランスでまとまっているところが凄いです。

 ■大まかなゲームシークエンス

・スチールドライバーのように投資キューブが配られます。
・投資キューブを使って、4つのパラメーターを上げるチップを競ります。
・投資キューブやパラメーターそのものを消費して線路をひきます。
・列車パラメーターを消費して列車をレンタルします。
・盤上の商品、乗客を輸送し列車に積み込みます。
・輸送した商品・乗客数、盤上の線路数により収益チャートを上下します。
・自分の会社の線路を、大会社に売却(乗っ取られる)できます。

 ゲームのイメージとしては、スチールドライバーと蒸気の時代を足して、さらに一ひねりした感じでしょうか。ちょっと細かいルールがあるのでルールはちょっと難しめです。蒸気の時代くらいかなぁ?スチールドライバーやティンナーズトレイルなどよりは少し難しいと思います。
 ただし、それ以上に、どうやれば勝利得点効率が高くなるのかが分かりにくく、最善手が良く分からないゲームに思えました。なので、何度かプレイしてみないと勝敗を争うゲームにはなってこないんじゃないかと思いました。

P1100246

 ルールの解釈では、線路のひき方と、石、チーズ、乗客の輸送方法の説明がちょっと分かりにくいので、日本語訳を作る人(ゲームショップ)は注意してください。(私が言うことでもないんですが。ただ、国内で訳付きで出回っているもので、ちょっと分かりにくい英文の言い回しがあると、曖昧な訳になっていることが過去に何度かあったので。)BGGに英語の1ページサマリーがアップされているので、それとルールブックを見比べながら読み進めたら私は理解できました。

 注意点の一つは、盤上の大都市、小都市が「カンパニータウン」になるタイミング。正解は「乗っ取りが行われた後」なのですが、乗っ取りの説明がルールの最後であることや、説明がやや足りない感じなので、線路引きの部分を読んでいるときには理解できませんでした。
 また、BGGでもまだQ&Aが出ていませんが、「サウス」から引く線路のコストが書いてありません。平地と同じ扱いで(1コスト)良いと解釈してとりあえずやっています。

 マップは生物系ゲームのようなかんじで、気持ち悪く、また、地図中央にかなり小さな区域があり、線路が置きにくいことがマイナスです。

 で、3ターンほど動かしてみたのですが、まずますの良作だと思いました。一定レベルのゲームだと思いますが、傑作といえるかは微妙な感じ。このあたりは対戦プレイしてみないとわからないですね。

 ブラスのほど劇的では有りませんが、このゲームにも前半と後半があります。各プレイヤーは序盤は自分で線路をひいて盤上の物資を運びますが、自分の線路がマイナス資産という位置づけなので、付近に商品が無くなった線路は大会社(ゲームに2つ出てきます。)に売却(というか、わざとのっとられることで、不採算路線を処分する、ということをします。)します。

 ワレスが凄いのは「鉄道ゲームを作る」といったときに、この「乗っ取られることで不良資産を捨てる」という新しい発想を盛り込んだり、また大会社をたった2社しか登場させないのに、うまい具合にゲームにまとめあげてしまうところです。「鉄道ゲーム」っていうと、少なくとも5~6社は登場させて、個性を持たせて、、、、と考えがちなんですが、このあたりがディベロップ力なんでしょう。

 「ブラス」もアイデアが凄かったけど、このゲームも感心させられるゲームです。

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コメント

はじめまして
康と申します。
僕も「ラストトレイントゥウェンズレイデール」のルールを読んでいます。
トレインの購入と品物と乗客の移動フェイズで:
「トレインを購入し、品物や乗客を移動させ、別のトレインを購入し、また品物や乗客を移動させる事はありえる」とありますが、そのページの終わりに、1ラウンドには1つのトレインしか購入できないとあります。
どのように解釈されたか教えていただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。

投稿: 康 | 2009/10/28 09:44

連投失礼いたします。
この場合のラウンドは、このフェイズの自分の番にと言う事ですね。
失礼いたしました。

投稿: 康 | 2009/10/28 09:50

こんにちは。土曜日にウェンズレイデールを初めて遊んだこともあり、「ウェンスレイデール」で検索したらこのページにたどり着きました。もしかして以前お会いしたブクブクさんでしょうか?もしそうならば非常に懐かしいです。杉並にも一度行きましたよね。過去のレポートも読ませて頂いてます。改めてよろしくお願いします。

投稿: けがわ | 2009/12/22 05:42

けがわさん、お久しぶりです。その昔はメビウスゲーム会でもご一緒していましたよね。また機会があればぜひ。

投稿: buqbuq | 2009/12/23 15:56

そうですね。メビウスゲーム会にも数回行きましたね。もう10年以上前になるのかなあ。あの頃はまだゲームの世界に入ったばかりで、18xxや当時のドイツゲームに興味を持ったのもブクブクさんの影響が少なからずあったと思います。トンガボンガ買ったりね。また東京で遊びましょう。

投稿: けがわ | 2009/12/24 11:42

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