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2011/11/26

ズーロレット(Zooloretto)の魅力について

シカゴエクスプレスに続いて、ズーロレットの魅力について書いてみたいと思います。

ズーロレットは、プレイヤーがそれぞれの動物園ボードを持ち、魅力ある動物タイルを集めるゲームです。最大の5人プレイを例にとると、8種類の動物が登場しますが、動物園には檻が3つ(拡張した場合は4つ)しかないので、必然的に不要な動物が生じてしまいます。この不要な動物をいかに避けながら欲しい動物を集めるのか、またもし取ってしまった場合には、お金を使ったアクションを活用したりして、不要な動物をうまく処分していく、というのがこのゲームの基本的な流れかと思います。

ルールも比較的簡単なことから、手番にできるアクションをざっと説明しただけですぐにプレイすることができ、またプレイタイムも1時間掛からない位でしょうか。「気軽に遊べる」という点と、動物そのものがかわいいという特徴があることから、「やり込み系」のハードな感じではなく、初心者向けのゲームという印象があるように思います。

たしかに、そうした一面もありますが、この「ルール説明が簡単」であるが故に、肝心な点に触れずにゲームを始めてしまい、「気軽に遊べるルール部分」のみが伝播してしまっているように感じます。これはインスト(ルール説明)をする方の力量の問題です。

ゲームの所持者がルール説明をすることが一般的かと思いますが、「ルールだけを説明する人(場合)」と「ルールのほかに戦略のヒントも説明する人(場合)」がいます。戦略のヒントまで言うべきかどうか、これはかなり悩む問題です。それを知っていると知っていないとでゲーム展開が変わるという人もいるでしょうし、いや、それを見つけるのが楽しみなので指図されたくない、という人もいるでしょう。

このズーロレットも、ルールブックの末尾に「戦略のヒント」がご丁寧に図入りで説明されています。ゲームを購入した人はルールに一通り目を通しますのでおそらく気づいているはずですが、インストを受ける人は、ルールを見ることはありませんので、インストラクターがこれを説明しない限り、もしくはプレイ中に自分で発見しない限り、そのことには気づかないままでプレイすることになります。しかも、この戦略のヒントが、一度読んだだけではピンとこない。少なくとも、このことを重要視しているようなレビューを見たことがないので、皆が見落としているのではないか?と思ったので、今回、ズーロレットの魅力として書いてみることにしました。

前置きはこのくらいにして、本題に入ります。

ズーロレットの魅力はズバリ「交換アクション(檻同士での動物の入れ替え)」にあります。ルールをお持ちの方は戦略のヒントのところをご覧ください。4サイズの檻と、5サイズの檻にいる動物を入れ替えて、もう一度「完成」を目指し、コインをゲットする例が示されていると思います。ここまでのルールを読んだ延長で、この戦略のヒントを読むと、「ふ~ん、なるほどね。そうやって使うんだな。」というように、いったん理解したような気分になってはいるかと思います。しかし、このことをインスト時に説明されていますか?どのように?さらっと触れるだけではないでしょうか?

ハイ、ここがミソなんです。もう一歩踏み込んで考えてみましょう。この交換アクション、「何度繰り返しても良い」んです。当たり前ですけどね。そのことに気づいていない方が実に多い!(のではないでしょうか。)

昔、某漫画で、ロングヘアーのカットモデルを手に入れた美容師はどのように練習するか?というネタがあり、オチが「セミロング、ボブ、ショート、ベリーショート、と1人のモデルを何度もしゃぶり有効に使う」というものでした。

ズーロレットではいかにコインを手に入れるかが一つのテーマです。そして最も高いコインを得られるのが「5檻」を完成した時の2コインです。また、「4檻」完成時にも1コイン得られます。動物園に動物を迎え入れる時、最も多いものを「6檻」に入れていませんか?それぞれの檻を埋めるのはゲーム終了時までに行えばいいのであって、早く埋める必要はありません。もっとも多い動物こそ「4檻」に入れ、それを「5檻」と交換するのです。あと1頭でまた完成ボーナスが得られます。「6檻」に移すのはその後です。先のカットモデルの例のように、言い換えればわらしべ長者のように、「一つの動物で何度もボーナスを稼ぐように、動物を回していく」のがこのゲームの真の魅力です。やってみると分かりますが、これはものすごく歯ごたえのあるマネージメントゲームです。(2コイン得られる5檻の逃げ道として、拡張檻の活用も重要です。)

ただ、ズーロレット基本セットのみの場合、最大の「6檻」が埋まってしまうと、その後の入れ替えが難しいこと、また動物タイル数もさほど多くないため、せっかくの箱庭系ゲームなのに、盛り上がってきてさぁこれから!というところで割とあっさりと終ってしまいます。交換アクションは、意図的に行わない限りは、せいぜい1回起きるかどうかでゲームが終わってしまうため、ここで言う「魅力」にも気づきにくいというデメリットがあります。こうした不満点を解消するのが拡張セットXXLです。

<拡張セットXXLについて>
この拡張によってもたらされるのは、動物タイルの追加と、外国の動物園への寄贈、の2つです。この2つがズーロレットを格段に魅力のあるものにします。完成した檻の動物は、外国の動物園へ寄贈することができます。完成している檻1つの動物を全てボードから取り除き、得点(4~6点で早い勝ち)が書かれたタイル1つと交換します。このアクションが加わったことにより、6の檻を空にすることができ、改めて動物回しが出来るようになります。もちろん4や5の檻を空ける手もあり得ます。動物タイルの量が増えたこともあって、ゲームが長引きますので、箱庭ゲームを存分に楽しむことができます。交換アクションのために、不要な動物を敢えて取って一頭だけ配置しておくといった手も重要なので、無駄な動物が減り、動物愛護の精神からもゲームが健全化(?)します。序盤から中盤に掛けては同じ動物を何度も迎え入れたり、外国へ寄贈したりしながらうまく檻を回していき、終盤には6檻の完成に向けてヨセの作業を行うなど、ゲーム全体を通しての方針を立てる楽しみも加わります。ズーロレットをお持ちの方にとっては必須の拡張と言えると思います。


長くなりましたので、とりあえずここまでにします。その他の拡張については、また改めて書きたいと思いますが、エキゾチック、ボスとも、フレーバー的なものなので、まずXXLを取り入れてのプレイを試してみてください。ズーロレットの魅力に改めて気づかれたのであれば、さらに拡張セットを購入されると良いと思います。

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